過払い金とは、払い過ぎた利息のことを指します。以前貸金業者は、みなし金利という形で、利息制限法に定められた上限金利を超えた貸し付けを行っていました。当時それは違法行為ではないと判断されていましたが、積極的合法と認められていたわけではありません。限りなく不透明なものでしたので、利息制限法の上限金利と、実際に使われていた金利との間に存在していたものは、グレーゾーン金利と呼ばれていました。
しかし平成16年2月20日の最高裁の判決は、期限の利益喪失特約がある契約において、みなし弁済の前提である「任意」が存在しているとは言えないといった判決を受け、グレーゾーン金利はその存在の合法性は否定され、払い過ぎた金利分の返還を求める過払い金返還請求が過熱化しました。請求は当然の権利とみなされるようになったのですが、この過払い金にあたる部分を、まだ完済していない場合には、元金や生じている金利に充当することも可能となりました。そのため現在借金問題で長年苦しんできたような人には、金利を引き直しを行うことで、充当を行えば実は完済していた、もしくは大幅に残債が減ったということもあり得ます。完済した後で過払い金返還請求を行うのが、自分の信用情報上ベストな形ですが、今まさに苦しんでいるというのであれば、この方法を選択するのも手段としては有効です。
また請求したい貸金業者の経営状況が悪化していると考えられる場合、早めに着手しなければ、返済されるべきものもされなくなってしまいます。個人再生とはのことならこちら
Leave a Reply